水俣=語りつぎ2 「水俣映画遍歴-記録なければ事実無し-」 巡海映画 <1988年(昭63)>
 水俣=語りつぎ2 「水俣映画遍歴-記録なければ事実無し-」 巡海映画

 一九七七年のほぼ一年間は不知火海巡海上映活動に没頭したといっていい。映画を撮るのではなく、ただただ上映の旅であった。
 記録の主眼を専ら見聞におき、それを文章にまとめることにした。それは『わが映画発見の旅ー不知火海水俣病元年の記録』(筑摩書房)として上梓の機会を得た。この本は熊本県当局、不知火海沿岸市町村、そして巡海映画で個人名を記したすべての漁民・患者に贈らせてもらった。
 巡海上映の直前、直後に、報告をかねた文章があるので、ここに収録させていただく。
 以下の行動は小池征人(のち『水俣の甘夏』『日本鉄道物語』監督)、一之瀬正史(カメラマン)、そして新たに水俣スタッフに加わった西山正啓(のち『みち子とオーサ』『おもしろ学校の一日』監督)が担いつづけたものである。