『告知板』をアフガンで読む 「告知板」 1月6日号 庄建設
昨年九月末、先発としてアフガニスタン・ロケーション第二期に入り、三週間ほどたった頃、「告知板」が意外なところから手に入った。海外旅行をしたひとなら皆経験された事だろうが、しきりに日本のことを知りたく、活字を見たくなる。そこカブールでは日本大使館に行くほかその機会はない。そんなときアフガン・フイルムの所長ラティーフ氏が「これはミスター庄から自分あての郵便物だが」といって持ってきた。「日本語は読めないが映画のことが書いてあるらしい」という。なるほどその「寸言」には「MIDNIGHT COWBOY-真夜中の良心的番組の放映を親子で観られる時間帯に-」とある。アメリカ映画の題名からの連想であろう。記録社の「ウリナラ」、「シグロ」の「ゆんたんざ沖縄」がウイークデイの丑三時にしか放映されないことを遺憾とした文章だ。庄さんの目配りのなかには共同演出の熊谷博子のNTV特別番組「終戦特集」にも触れられてあり、膏林舎の「原発切抜帖」の放映予告もされていた。だから必ずしもラティーフ氏のあてずっぽうではなかった。「告知板」は一面、記録映画、TVについてのユニークな情報誌であることは間違いない。それを話しの種にした。風にはこばれた「種」でもあった。
小冊子だが紙面のすみずみまで庄さんの係わる事業、しごと、関心事と人々との交流が中味こく埋め尽くされている。この解読と反芻は楽しいものだった。日本を離れて草の根の運動の状況を知る手立てはないに等しい。その目で読むとくたくたになる程情報量は多く、豊かだった。「告知板」200号・・・それはどんな民衆史を刻んできたのか・・・とアフガンで思った。