「沖縄の5年間」の確かな映像 『沖縄・基地案内一未来を見つめ闘う島』上映用チラシ 小川町企画 <1999年(平11)>
 「沖縄の5年間」の確かな映像 『沖縄・基地案内一未来を見つめ闘う島』上映用チラシ 小川町企画

 かつてジガベルトフはロシア革命の記録をニュース映画としその速報性を得手に作り、やがてある時間を経て『カメラを持った男』(1929)に到達した。そのステップを踏む作品が新田進さんら小川町シネクラブの最新作『沖縄・基地案内-未来を見つめ闘う島』に思える。同氏らのグループのこの5年にわたる速報的映像をその都度見てきた私としては、そのまとめの映像の飛躍的成長を見た。歴史的な叙述に多少硬さが残るものの、観客の心に沖縄の等身大を伝えることに成功している。“冷静な熱気”といっては変だが、名護市長選や太田前知事の落選などに揺れていた私には、その“敗北”を乗り越えて進む沖縄のひとびとの確信に触れさせられた。とくに基地に目覚めた若い主婦層の声と描写が忘れられない。今後のご健闘を祈る。