RKK TVドキュメンタリー『111』シノプシス <1998年(平10)>
RKK TVドキュメンタリー『111』シノプシス (55分37秒)

<…カッコ『』内はスーパー、「」内はせりふの要旨…>

1)タイトル 第17回日本民放連盟賞/教養番組部門金賞 32秒
2)園田厚生大臣、水俣病公式認定後の記者会見「永く引出しに入れておいた問題を引出したことについてオチョコチョイとかいろいろ批判はあるが、私は水俣病事件にけじめをつけたい」 38秒
3)昭和43年9月22日、園田厚相、水俣市立病院に患者(岩坂末子ら)を見舞う。30秒
4)患者ら。痙攣するもの、身動きしないもの。
・『松永久美子 18才。体重15キロ、6才で発病。以来寝たきりの姿、意識・感情全くなし』 
・『川上タマノ 54才。42才で発病。重症、平常と興奮時の差はげしい』ベッドで君が代を歌い、天皇万歳を叫ぶ。その筆跡。ピアノも弾く。 2分51秒
5)水俣湾に題名スーパー『111-奇病15年のいま-』 30秒
6)現状を語るインタビュー。
・『元熊本大学水俣病医学研究班長、鰐淵さん』「新潟水俣病は分家だ。それを認めることになったから、本家の熊本水俣病を認めたのだ」 34秒
・園田厚相「…いまは公害について力まなければならん時代だ」 17秒
・『水俣病患者家庭互助会々長、山本亦由』「15年結論がでないまま苦しんだ。厚相の発表にはみんな涙を流して喜んだ」 23秒
・『チッソ水俣支社長、徳江毅』「…再燃するとは思はなかった。今まで補償金のアップもし仲よくやってきた。批判には今後を見てもらう」 2分03秒
・『牛島直、71才。商業。63才で発病』「…場合によっては裁判する」 59秒
・『山本富士夫、11才。胎児性患者。親の識別がつかず重症』
・『チッソ新労委員長(不読)』「…会社は自分から犯人とはいえない」 26秒
7)経過を語るインタビュー。スーパー『昭和28年来、患者原因不明のまま』
・徳江「暗黙のうちに会社の責任があったといえる。何億と金をだした…」 25秒
・工場外景にスーパー『第一号患者、溝口トヨ子。28,12,15発病/ 31,3,15死亡、8才。/31,12,1認定/その間脳性マヒと診断される』。
・百間排水口にスーパー『アセトアルデヒドから水銀に流出する機序図』
『…汚水処理、水質保全…「工場排水等の規制に関する法律」の引用』 2分22秒
証言の声「アセトアルデヒド触媒として硫酸水銀を使っている」
「無処理で流し、それが水俣湾に沈殿した。湾外に流れにくい」
・年表『34年 7月、熊大研究班、原因究明/11月、食品~部会答申……水俣病の主因をなすものは有機水銀化合物である』。
・上村好子の声「動物にうつったりして伝染病といわれ怖かった」 
・汚染地図に男たちの声「海全域にひろがり田浦までひろがった」
「工場から出る物質はすべて有害…」「橋本水俣市長は知っていた」 2分49秒
8)『橋本彦七。水俣市長/元チッソ工場長』「アセトアルデヒドの装置は自分の発明…。僕の方法では有機水銀は絶対にできない。昭26-7年に操作法を変えた。僕は全然関係ない。第一、水銀は高価だから流さぬ」
・工場への人の流れに『市議25名中15名がチッソ関係者』
・橋本の声「水俣病は一旦収まった。昭37から市長だが聞かなかった」 2分43秒
9)チッソの対応。
・島田賢一「政府統一見解」を読む。患者多発地域をゆく会社首脳たち。
・『9,29、チッソ、現地を挨拶まわり』。江頭、浜田良次君 9才を見舞う。
「国も医療の対策を立てるといっている…」
10)患者互助会について。
『34年11月、患者互助会結成、補償要求/12月紛争調停委斡旋で調印』
・女性の声「10年待たせてひどい。会社が潰れても補償金を取ってやる」
『見舞い金-その額一覧』 1分20秒
11)見舞金契約について。
山本さん、当時の押し付けられ方をのべる。『契約第5条は白紙撤回せよ』
山本「県が強くその契約を押し付けた」。スーパー『…第5条要旨…』
『寺本広作熊本県知事』。その県議会での答弁「科学的にあきらかになっていない時期に、あの調停は立派だった」…『事情変更の原則』
『鬼塚勇治、12才、胎児性患者』。『第四条、将来工場排水に起因しないことが決定した場合は見舞金は打切る』のスーパーがかぶる。 2分01秒
12)支援運動について。『10,1救援募金本部設置-(県評内)』
山本「なぜ10年前に救援してくれなかったか。市も 2-3の市議も押さえた」。
『合化労連、横田重信』「会社が水俣撤退をいい、市民が萎縮した」。
山本「いまも裁判するといえば、チッソが撤退するぞとみんながいう」。
チッソは、江頭「水俣が安定していなければ撤退の声もでる…」。
徳江「石油化学工業に移るのは自然。五井か旭化成の水島と合併してはとの意見が金融資本にある。浪速節だが野口の水俣は守りたい」。 3分14秒
市民は、『9,29、水俣市発展市民協議会発足』。市民大会開く。
『世話人代表、山口義人』「43000人の水俣はチッソで生きている」 1分10秒
13)状況に不満の患者たち
『訴訟決意を一応見合わせた上野栄子』「忘れようもない水俣病…」
・市のリーダーに重なって『10,17、水俣病の名称変更を厚生省に陳情』
・市の風景、看板。チッソエンジニアリング、扇興運輸、チッソ開発、
チッソ建設工業、九州燃料、チッソ開発果樹園など。
・山本「円満解決できなければ厚生省へ、それでもだめなら裁判へ」
・列車と人の往来『10,1、衆院産業公害特別委 現地調査』
・山本さんら「厚生省に補償交渉の仕方について聞きにいく」
・チッソとの『第一回交渉』 1分10秒
14)未認定患者の場合…『再診申請中、半永一喜』。夜釣りに独白調で語る。
『昭和20年頃発病。時期が会わぬと認定されず』
・胎児性患者の息子『半永一光、13歳。重症』車椅子での病院生活。
テレビをみる子(中村千鶴)ら。 2分10秒
・市長の声「工程を変更した後だから良心は痛まない」 1分24秒
15)死亡者の場合…老女『死亡者についての決定を訴える平竹はつの』
・墓場に重なって男の声「死んだ娘の認定のため墓の骨を…と言った。
そんなにしてまで金が欲しいかとなじられた」
・『水俣市立病院院長・患者審査会委員、大橋登』「死者認定は不可能だ」
・太刀魚つりの半永さん。『審査会決定事項;潜在患者で再診希望者は
いつでも受付ける。…死亡者については診定不可能なので受付けない』 1分01秒
16)魚市場、そのセリ。声「漁業者としては危険な魚は絶対に出していない」
『昭和34年当時、販売禁止や不買同盟で魚が売れず、生活問題化し、漁民
が工場に乱入』。市場にボラ、アジ、イカがならぶ。
・対チッソ交渉つづく。『10,24互助会第二回交渉』。患者、事務所へ。
『互助会要求額、死者1300万円、生存者終身年金60万』撮影拒否される。 3分06秒
17)尾上兄弟の会話(構音障害甚だしい)「お握りしか食べられない」 2分02秒
18)交渉と内部動揺。
・交渉の結果、低額を暗示されたことに患者激昂、浜元二徳「1300万は絶対に下げんときめたにどげんしたことか」。浜元フミヨの声、高い。
・手をふりあげて怒る山本さん、中途で退場する。
『交渉は進まず、会員の不満、内にこもる』
『11,6、互助会、再陳情に上京』/『11,15、第三回交渉、進展なし』 
『第四回交渉、進展なし』。
・胎児性患者上村敏昌のアップに
『37年11月29日、原因不明の脳性小児痲痺を胎児性水俣病と認定』
・『生存患者69名、うち胎児性患者は20名』(死者42名)
・母親の声「親が生きているうちはいいが、死んだ後が心配だ」
・『上野栄子、互助会交渉委員。一人娘と夫、父、水俣病で死亡…訴訟、
9,24、説得により互助会と歩調を合わせる。他に、牛島直、上村好男』 3分06秒
19)胎児性患者。滝下昌文ら『特殊学級運動会。患者児童6名参加』
・在宅患児『淵上一二枝、11才。胎児性。自宅療養している』
母親(まさえ)の声「健康なら金はいらない」
・坂本しのぶの徒競走。
20)見舞いに歩く『水俣病対策市民会議代表、日吉フミコ』
・『森重義、57才。漁業。47才発病。重症』「いま貰っている1万や1万5000円でどうして食えるか」
・『山田松子、12才。胎児性患者』、日吉さんと遊ぶ。 3分12秒
21)チッソ、市民、市、県などの対応について。
・『支社総務部長河島庸也』「チッソの補償額は全公害の物差しになる…」
・『12,3、チッソ、知事へ基準指示の依頼』/『12,10、互助会も依頼』
・江頭「34年の見舞金契約いまも有効、それを基準にやっている」
・『11,10、機、熟せずと知事斡旋を断る』/人権擁護委員会動く。 9分42秒
22)フラッシュに「交渉越年」「44年度水俣病予算、前年と同額」とコメント。
23)スタッフ・制作深沢秀雄、撮影山本武徳、構成徳山博之、音声石本邦治ほか。